ロシアがウクライナに進軍をしかけたことで戦争が起こり、世界中の話題となっていますね。
ただ「ロシアとウクライナがなぜ対立しているのかニュースを見てもわからない」という方も多いのでないでしょうか?
そこで今回は、
・ウクライナとロシアはなぜ対立しているのか?どんな関係なのか?
・ウクライナとロシアが戦争することで日本へどんな影響があるのか?
以上についてできる限り「わかりやすく」調査してみました!
それではいきましょう!!
目次
ロシアとウクライナの関係
まず、ロシアとウクライナの関係を過去の歴史背景からひも解いていきましょう。
ウクライナとは?
まずはウクライナはどんな国か説明しましょう。
東にはロシア、西には欧州連合(EU)諸国に挟まれた位置にある国で、ロシア以外の欧州で面積は一番広く日本の1.6倍、人口も4000万人超の大国と言っていいでしょう。
人口の8割はウクライナ人で、残り2割の半分はロシアに近い東部に住むロシア系住民で構成されています。
17世紀にウクライナの一部がロシア帝国に支配され、20世紀になってソ連ができ、その中でロシア共和国に次ぐナンバー2の大国となりました。
その後、1991年のソ連崩壊でウクライナも独立し、ロシア派と欧米派で政権を争ってきた背景がありました。
ロシアはなぜウクライナにこだわるのか?
他にもソ連から独立した国はたくさんあるのに、なぜロシアはここまでウクライナにこだわるのでしょうか?
プーチン大統領は2021年夏に「ロシア人とウクライナ人の歴史的な一体性について」という論文で「我々は一体」とウクライナを勝手にロシアのもののように宣言しました。
ウクライナからしてみれば「え!独立したのになんで?」という気持ちでしょうね。
ずばりロシア、つまりプーチン大統領がウクライナにこだわる理由は「ウクライナがNATOに加盟することを防ぐため」です。
「NATO」とは?
東西冷戦が激しくなった1949年、米国や英国、フランスなど、いわゆる西側諸国によって調印された北大西洋条約に基づき設立された国際軍事機構のこと。
加盟国の領土と国民の防衛を最大の責務としており、加盟国のどこか一国が武力攻撃を受けた場合は、全加盟国に対する攻撃とみなして集団的自衛権を行使すること(条約第5条)を規定しているのが特徴。
上記引用文をもう少しかみ砕くと、つまりNATOとは「軍事同盟」のことで、NATOに加盟した国同士は戦争しないし、NATOに加盟しているどこかの国が攻撃されたらみんなで助け合おう!という同盟です。
ロシアはそのNATOにウクライナに加盟してほしくないんですね。
ウクライナほどの大国が欧米側についたとなると、仮に戦争になった際、ロシアのすぐ近くにあるウクライナから侵攻されることを恐れているのですね。
また、NATOに「だまされた」というプーチンの個人的感情もあると言われています。
プーチンは過去に「NATOは東方に拡大しないと約束した」と伝えられたと主張していますが、文書にはこのような事実は残っておらず欧米側は否定しているようです。
でも、ウクライナはすでにロシアに支配されていないですし、選ぶ権利はウクライナ人にあることは間違いありません。
なぜロシアはウクライナに戦争をしかけたのか?
ロシアがウクライナにNATOに加盟してほしくないのはわかったけど、なんで戦争をしかけたのか?というところがまだわからないですよね?
ここからそこについても説明していきます。
結論、ロシアがウクライナに戦争を仕掛けた理由は諸説あります。
なのでそれぞれ説明していきますね。
ウクライナで虐殺されている人たちを守るため
まず、プーチン自身がはっきりと以下のように侵攻の目的を名言しています。
自分の目的は、「威圧され民族虐殺に遭っている人たちを守るため」と「ウクライナの非軍事化と非ナチス化」を実現することだと述べています。
ただ、ウクライナで民族虐殺が起こっているという事実はありませんし、ウクライナが独裁国家であるということもありません。
この発言に対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「私のどこが独裁者なのか」と反発しています。
ウクライナにNATOに加盟しないと約束させるため
同時に「要求」としてウクライナにNATOに加盟しないと法的に約束させることも出しています。
「ウクライナで虐殺にあっている人を守るため」という目的と全く関係ない要求にみえますよね?
やはりウクライナに「NATOに加盟しないと法的に約束」「武器や軍事施設の放棄」をさせて、ロシアの安全を守ること。これがロシア=プーチンの真の目的でしょう。
これが実現できないのなら、戦争をしかけて支配してしまおう、というわけですね。恐ろしい・・
日本や欧米への影響は?
ここで気になるのが日本や欧米への影響ですね。
「怖いけど、自分には関係ない」と思っている方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと大ありです。
欧米に対する影響
欧米でも得にヨーロッパ=欧州はかなり影響を受けます。
というのも、欧州は天然ガス輸入の約4割をロシアに依存しています。
中でもドイツは天然ガスの半分以上がロシアからの輸入で成り立っており、ロシア産のガスを海底パイプラインでドイツに送る「ノルドストリーム2」(NS2)が現在作られている最中ですが、今回のロシアが侵攻でこの計画もなくなる可能性が高くなってきました。
日本に対する影響
日本はロシアからの天然ガス輸入はそこまで多くないのですが、ロシアからの輸出が世界で制限される分、他国から輸入する天然ガスの価格が上がる可能性が非常に高いのです。
また2022年1月時点でウクライナには日本企業は製造業や卸売業などを中心として57社が進出していますので、この企業の社員やご家族の方も影響を受けるでしょう。
まとめ
以上、今回はロシアがウクライナに侵攻を始めたニュースについてわかりやすく解説してみました!
・ウクライナはソ連時代にはロシアに次ぐ2番目の大国
・ロシアがウクライナにこだわる理由はウクライナほどの大国が欧米側についたとなると、仮に戦争になった際、ロシアのすぐ近くにあるウクライナから侵攻されることを恐れている
・ロシアはウクライナにNATOに加盟しないことを約束させたいが、中々うまくいかないため侵攻して支配してしまおうとしている
・今回の戦争で欧米や日本が受ける経済的な影響も大きい
以上のようなことがわかりました。
いかなる理由があるにせよ、戦争は絶対にあってはいけないことですよね。
早くこの戦争が終わってくれることを祈ります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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